最近出会った先生に「ヒドゥンカリキュラム(隠れたカリキュラム)」
について知っているかと聞かれました。
私は、正直知らなかったです。
でも、小学校の学級作りに必要なことだと感じました。
教師の意図した、意図していない課程が
小学生の人間形成にとってプラスにもマイナスにもつながるからです。
最近では、運動会や音楽会などの行事が削減されていますが
本当にそれでいいのだろうか?
具体例を用いて解説していきます
目次
1 ヒドゥンカリキュラム(隠れたカリキュラム)
1-1 意味について
ヒドゥン・・・隠れた
カリキュラム・・・教育課程(子供が小学校で学習するコース)
教育学者のフィリップ・W・ジャクソン(1968年、自分で造語を作る)によって研究されて
MITのベンソン・シュナイダーが、”The Hidden Curriculum”(隠れたカリキュラム)を刊行して広まったとされています
教師が狙った授業や指導計画ではなく
意図していないところで
子供たちの人間形成に影響をもたらすものと示されています
1-2 どういうのがヒドゥンカリキュラムになるのか?
◯教師が意図したカリキュラムの例
・各教科の授業
・学校生活
・学級経営
・学習内容 など
●ヒドゥンカリキュラムの例
*教師が意図していないカリキュラム
→学習した人が自然と考えて身につけるもの
・運動会や音楽会などの行事
・ペア活動
・修学旅行
・朝礼や集会
・校外学習 など
教師が意図したカリキュラムや
ヒドゥンカリキュラムが
学級作りに大きく影響しています
新感染症拡大の問題で
ヒドゥンカリキュラムが
どんどんと削除されている現状に気づいていますか?
教員として心配です・・・
やはり授業だけの人間形成では
余程力のある先生でないと厳しいかなと考えます
行事的なことや学年全体での活動が
減っている現状をふまえ
どんなことができるのか
これから考えていく必要があると思います
1-3 ヒドゥンカリキュラムの具体例
・算数の丸つけをしてもらうために一斉にノートを出すのではなく、順番を守るようになった
・自分の意見を勝手に伝えるのではなく、人の意見に耳を傾ける大切さを感じた
・教師が何を考えているのか、必要な行動をするようにした
・テストの点数が高くても、あまり感情を出さないようにした
・欲しいものがあったが、相手に気をつかえるようになった
(詳しく知りたい方)
http://www.cc.mie-u.ac.jp/~tsatou/leftsidemenu/1999network-KOUCHI.pdf
〜文科省より〜
引用先
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/jinken/06082102/004.htm
2 まとめ
ヒドゥンカリキュラム(隠れたカリキュラム)を通して
子供たちは社会で「生きる力」をつけている事実があります
単に行事などを削減するのではなく
できないなら学年全体でなにかしてあげたいですね
結果的に相手を思う気持ちなどにも結びつき、人間形成がされていくと考えます
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